変数への文字列・数値の格納と展開
PHPに限らず、全てのプログラミングで変数という言葉が出てきます。
変数というのは箱のことです。好きな名前の箱を作っておいて、その中に数値や文字列をしまっておき、必要なときに取り出して計算に使ったり文字列として画面にそのまま表示したりするわけです。
本コラムではPHPの変数の使い方と基本的なルールについて解説したいと思います。
目次 Table of Contents
変数への格納と表示のしかた
PHPでは新しく変数を作るとき、宣言なしで使うことができます。
多くのプログラミング言語では、変数を使う前に変数の宣言をします。例えばJavaという言語では、変数への代入の前に次のように宣言します。
double number;
一行目は、int型(型はあとで解説します)の値を格納するuseridという変数を作ります、という意味です。
二行目は、double型の値を格納するnumberという変数を作ります、という意味です。先にどんな種類の値を入れるのかを決めておく必要があるんですね。
ところがPHPの場合は宣言をせず、いきなり次のようにして変数の作成と代入を一発で行えます。
$は変数ですよというしるしです。useridという名前の変数(箱)に5という数値を代入しました。
PHPの「=」はイコールではありません。入れるよ、という意味です。数学のイコールとは違います。
格納した変数を、そのまま出力(表示)するには次のようにします。
これはecho文といい、そのあとにつづくものを表示する命令です。画面上では次のように表示されます。
PHPのゆる~い型付け
PHPでは、主に数値と文字列という2種類の型付けだけでOKです。
文字列の格納と数値の格納の例です。
$str = 'PASSWORDが違います。';
$num = 3;
文字列を代入する場合は、値を""(ダブルクオート)か''(シングルクオート)で囲みます。
数値を代入する場合はクオートせずにそのまま代入します。
数値を使って次のように四則演算ができます。
$result = 6 + $num;
echo $result;
一行目で$numに3を代入しています。
二行目で$resultという変数に、6 + $numの計算結果を代入しています。この+は普通の「足す」です。
ブラウザ画面上には次のように表示されます。
$numに代入する数値を変えてやると、$resultの値が自動的に変わりますね。
ここで一つ覚えておきたいのが、PHP言語の「自動型変換」機能です。
先ほどの例を少し変えてみます。
$result = 6 + $str;
echo $result;
今度は$strに文字列として3を代入しました。
ですが、ブラウザではちゃんと9という表示が出ます。
これはPHPの親切機能で、$strは文字列だけど、隣に計算で使う+(演算子)があるからここでは数値として扱おうぜと、自動的に文字列→数値に変換が行われるのです。
この機能によって、変数の型をあまり意識せずともプログラムが書けてしまうんですね~☆便利便利。
ただ、変換されたおかげで簡単にできるんだ、ということは知っておいた方がいいと思います。
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